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拠点リーダーのメッセージ

入舩 徹男写真グローバルCOE拠点リーダー
愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター長
入舩 徹男 (専門:高圧地球科学)
 

 このほどグローバルCOEプログラム(平成20年~24年度)に採択された「先進的実験と理論による地球深部物質学拠点」では、愛媛大学の地球深部ダイナミクス研究センター(GRC)と理工学研究科の固体地球物理学系教員に加え、連携先としてスプリング8(JASRI)の利用研究促進部門の研究員、東大理学研究科の地球内部化学系教員、ストーニーブルック大の鉱物物性研究者に参加いただき、地球深部物質学の世界的教育研究拠点の形成を目指しています。

 本拠点ではGRCが中心となり開発した超高硬度ナノダイヤモンド(NPD=ヒメダイヤ)を用いた独自の超高圧発生技術、世界の最先端をいく高温高圧下弾性波速度測定技術、放射光・中性子などの量子ビームを活用したその場観察などに基づく先進的実験分野の研究者と、第一原理計算やマントルダイナミクス等の数値シミュレーション技術を武器とした理論分野の研究者が協力し、地球深部物質学分野で世界をリードする若手研究者を育成します。同時に高温高圧合成、量子ビーム実験、各種分光分析、物性測定など、実験および数値計算の幅広い技術を持った高度技術者の育成をおこないます。また研究面では、「下部マントル」「中心核物質」「地球深部水」をキーワードとした地球深部物質学の先端的研究を推進するとともに、超高圧実験や数値計算技術を応用した材料科学・物性科学・無機化学などの諸分野と関連した学際的研究もすすめます。

 本拠点では従来GRCで実施実績のある種々の国際的研究者育成プログラムを発展させ、(1)国外の研究拠点でおこなう他流試合(「グローバルプレゼンテーション」)や国際レクチャー、国際フロンティアセミナーなどによる国際性の涵養をおこなうとともに、(2)GRCにおける超高圧関連実験と連携拠点における量子ビーム関連実験のインターンシップや、拠点メンバーの独自技術に関する幅広い技術教育をおこないます。また、先導的研究者育成のために(3)独創的研究課題に挑戦する若手研究者を支援し、その自立性とリーダーシップを養います(「G-チャレンジ」)。これらの教育プログラムに関連して愛媛大学独自の教育研究高度化支援室を立ち上げ、「ラボマネージャー」や「リサーチアドミニストレーター」などの高度な技術系・事務系常勤職員の採用により、若手研究者が創造的研究活動に専念できる環境を整えます。

 事業開始後の平成21年度には愛媛大学理工学研究科に「地球深部物質学特別コース」を立ち上げ、授業料等の免除や奨学金の供与などの優遇措置をおこなうとともに、事業修了時までに創設を予定している「生命環境科学独立研究科」に拠点に関連した専攻を設置し、事業終了後も引き続き関連分野での人材育成を継続的におこなう体制を構築します。このような人材育成の特別プログラムの実施や制度面での充実を背景に、事業実施期間内に質の高い先導的若手研究者・高度技術者の養成をおこなうとともに、地球深部物質学のアジアにおける世界レベルの教育・研究拠点を形成します。

 宇宙旅行が可能になった現在においても、地球や惑星の深部は謎に満ちた世界です。本拠点では、超高圧実験や放射光・中性子などの量子ビームを活用した最新の実験的手法を駆使し、また最先端の数値シミュレーション技術に基づいて、未知の世界に挑戦する高いモチベーションを持った若い人材を募集します。また地球科学に限らず、これらの手法を用いた新物質の合成や、極限状態下における物質の挙動に興味がある人も歓迎します。拠点では、このような高い意識をもった大学院生・若手研究者に最高の研究環境を提供するとともに、最大限の支援をおこないます。ぜひ私達とともに、先進的実験と理論を基盤とした新しい科学のフロンティアを開拓しましょう。

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